実は立っているのもやっとなのだ
レストステーションでコマゴンが待っていてくれました。
去年はここで休み過ぎてかなりタイムをロスしたので今年はできるだけ早く出る作戦。
ウエアを着替えてシューズをニューバランス801に履き替え、おにぎりを一つだけ食べて10時07分スタート。
いつものことながら走り始めはきつい。
太陽は容赦なく照りつけてきていよいよ暑くなってきた。
途中かぶり水が空になっているところもあります。
70km手前の白帆で3つの給食所で立て続けに休憩。
こんなに休んでばかりでいいのかと思うんだけど脚が動かないんだから仕方ない。
3つ目の斉藤商店の私設給食所では氷水で冷やしたお絞りをくれました。
去年霧の中震えるように立ち寄った時は温かいお絞りだったんだよなあ。
この心遣いには感動です。
水分の取り過ぎで胃が気持ち悪いんだけどここで凍らせたゼリーやミニトマトなどを食べて70km関門へ。
このあたりからいよいよ脚が動かなくなり時々歩きが入ってしまう。
まだ30kmもあるというのに。サブ10どころか完走も危うくなってきた。
何とか73kmの鶴雅リゾートにたどり着いて小休止。
この頃がこの日のレースで一番苦しかった。
よっぽどリタイアしようかとも思ったけどあちこちで今年はサブ10狙ってまーすって言いふらしてきちゃったし、リタイアバスの待合い所にはまだ誰もいないし、先回りしながら応援してくれているコマゴンとも連絡とれなくなっちゃうし、何よりリタイアしちゃうということは自分にこのレースを走る資格がないということになってしまう、と、まあいろいろ考えながら後ろ髪を引かれる思いで給食所をあとにしてまたトボトボと走り始めました。
80km関門を8時間17分47秒で通過。
ここからワッカの原生花園に入ります。
ハマナスとエゾスカシユリが満開。
少し風が出てきて心なしか涼しくなったような。
ワッカの折り返しは約88.5km。
最後の関門の90kmを9時間35分41秒で通過して今来た道を引き返します。
という訳でワッカは対面通行。
去年も思ったんだけどワッカではなぜかおならをしながら走っているランナーが多いのが可笑しい。
なんででしょうか。
95km付近でアートスポーツ池袋店の鈴木店長とすれ違いざまにハイタッチ。
今年も制限時間の10時間ギリギリで80km関門を越えてきたようです。
マシンのような正確さで関門を閉鎖時間スレスレでクリヤーしてくるテクニックはお見事。
ワッカを出るとあと2.5km。
脚は動いている。
常呂の街に入ると両側に大勢の人が出迎えてくれています。
みんながおかえりーって言ってくれる。
たまたま前後にランナーがいなくてボク一人のために応援してくれてるんだと思うと嬉しくて嬉しくてたまらない。
右に曲がって会場に入ると残り80m。
今日初めてゴールがもっと先だといいのにと思いました。
ここまでの98kmは最後の2kmのためにあるんだなあ。
ゴールステージに駆け上がり一人一人に用意してくれるゴールテープを切ってのはスタートしてから10時間48分47秒後の午後3時48分47秒でした。
サブ10どころか去年より22分も遅くてヨレヨレのゴールだったけど自分の力を出し切れたことがとても嬉しい。
例によってコマゴンと女満別温泉に入って女満別空港に送ってもらいエアドゥの最終便で羽田へ。
そのまま埼玉の飯能へ出張に向かいました。
飛行機が遅れて最終電車ギリギリになったため乗り換え駅で走らなくてはならず、ボロボロの自分にはとてもツラかったです。
今回もコマゴンのサポートがなければ完走はおろか、出場もできたかどうか。
メッチャ感謝してます。
ところで今回の完走率は49%だったそうです。
暑かったもんなあ。